TOP > 建築 & インテリアデザイン > ショップ&ショールームデザイン > ブティックサンムーン& 呉服店
Archtecture & Design
Sunmoon & Gofuku shops
ブティックサンムーン& 呉服店
Sunmoon Motomachi
サンムーン元町
所在地兵庫県神戸市
延床面積  47㎡ ( 14.2 坪)
染織家、伊豆蔵明彦氏が創設した自然染色・素材の新ブランド「サンムーン」の1 号店舗。
和の要素をもつ、洋服・小物・バッグ・タペストリー・照明器具等が初期の商品である。
マーケティングの背景をもたない直感的商品開発のため、空間デザインのコンセプトの立案は難航した。商品は和装の単純な延長ではなく、ファッショナブルでモダンな洋服でもない。ユーザーの設定も曖昧である。
試行錯誤の上、作家の「原初」「自然力」「和」「洋」という言葉からイメージした図像や立体を、直感的にスペースに配置してゆくという実験的なデザイン手法を取った。
Sunmoon Minoya &
Minoya Gofuku
サンムーンみのや & みのや呉服店
所在地京都府下京区
S 部46.5㎡(14.1 坪)
G 部36.0㎡(10.9 坪)
共用部67.5㎡(20.5 坪)
延床面積150㎡ ( 45.5 坪)
京都四条繁華街に新築された複合ビルの、1階2 店舗とショーケースをもつ共用部の計3スペースデザイン。
ビル入口側は自然染色・素材のブランド「サンムーン」の2 号店。奥にビルオーナーが経営する呉服店。それらを結ぶ共用部という構成。
ビルは京都特有のウナギの寝床状の奥に細長い空間である。特徴がなければ奥の店舗には一般の客は行かない。そこでまず一般客が期待をもち、気軽に入れるような、ストーリーを感じるデザインを目指した。
ビルエントランスから見えるのは、寺社のように奥へ奥へといざなう木の列柱。「京都」を感じる参道のような奥行きのある伝統的空間。参道途中の連続する景観(ショーケース・サンムーン)。
参道の奥に見える本堂(呉服店)。
そしてそれらが今日的意匠にまとわれた姿。
京都的革新性・今日性。
空間を広く感じさせるため、店舗「サンムーン」は共用部と共通のデザインエッセンスで構成。モダンなフォルムや素材に日本の伝統色を配して、「和と洋」「過去と現在」を同居させている。
店舗「みのや呉服店」の空間は、立方体と円筒の2 要素で構成している。
立方体はタタミの間であり、ジュラク壁、襖、雪見障子、桐の収納家具等伝統的意匠で構成。
円筒のエリアはカウンター、ディスプレイ用家具・什器で構成し、デザインはモダン的処理。円筒の一部は共用部に拡張され、共用部が店舗に反転するイメージをもたせている。
各店舗内の家具・什器は全てオリジナル。

※京都商店連盟 京都府知事賞 受賞
Kitamura Japan
キタムラジャパン
所在地長崎県佐世保市
1 階共用部40.7㎡(12.3 坪)
1 階S 部56.4㎡(17.1 坪)
1 階G 部119.2㎡(36.1 坪)
1 階計216.3㎡(65.5 坪)
2 階ギャラリ 210.6㎡(63.8 坪)
延床面積426.9㎡(129.4 坪)
老朽木造店舗「きたむら呉服店」の大規模リニューアル。
1 階は自然染色・素材のブランド「サンムーン」と「きたむら呉服店」
2 階は「ギャラリー」の構成。
1 階エントランスはスタッコ仕上の巨大な柱と円窓のある壁を設け、各店舗の要素である「和」と「洋」を凝縮して表現している。
「サンムーン」空間は、奥の呉服店との対比を意識して「洋」の要素を強くしシンプルでモダンな空間とした。
「きたむら呉服店」へのアプローチは、次なる空間への期待感を高める装置として、シリンダーをくりぬいたトンネルを設け、「洋」から「和」への結界をつくっている。店舗内に、坪庭とともに外部の石の擁壁も借景として使い、「和」を強調した空間とした。
Sunmoon Someyoshi &
Someyoshi Gofuku
サンムーン染めよし & 染めよし呉服店
所在地宮崎県宮崎市
S 部24.7㎡(7.5 坪)
G 部52.3㎡(15.8 坪)
延床面積 77㎡(23.3坪)
「染めよし呉服店」の大規模リニューアル。
1 階手前は自然染色・素材のブランド「サンムーン」。
奥に「染めよし呉服店」の構成。
自然素材や伝統との対比を強調するために、ファサードはシンプルなフォルムとし、モルタル仕上のモダンなイメージとしている。
「サンムーン」は、壁はファサードと同じモルタル仕上、床はムクの米ツガ材のフローリング、家具はシナベニヤの積層貼りとし、非装飾でムクなイメージを打ち出した。
「染めよし呉服店」へのアプローチは、次なる空間への期待感を高める装置として、石橋を設けた。
店舗内はサンムーンと同じ壁と床材を基調として、店内を広く見せるとともに、「和」の記号としての畳・障子・襖・坪庭・格子状家具を配置している。
構成的でスタティックな「和」の空間に螺旋階段を挿入し、空間にダイナミズム与えている。
Sunmoon Nishimaki
サンムーンにしまき
所在地愛媛県新居浜市
延床面積 59.1㎡(17.9坪)
「にしまき呉服店」に併設された自然染色・素材のブランド「サンムーン」。
既存は漆喰仕上の蔵状の鉄骨構造の建物である。
店舗コンセプトは「ムク」。
天井はデッキプレートを露出させて松丸太をフレ-ミング。
壁は外部とのつながりを考えて全て漆喰仕上。
床は米ツガ材のムクのフローリング。
什器・家具は全てはムクの米ツガ材。
直方体の空間にR の漆喰カウンターとR の漆喰壁フィッティングルームを設け、素材だけではなく、空間をソフトにする工夫をした。
エントランスに設けたH 綱のアーチの錆色は「時間」を表し、自然のもつ時間性を記述した。
前のページへ このページの topへ 次のページへ