沼津市・駿河湾を遠望できる高台の分譲地に建つ住宅。
既存基壇部上にアプローチ、防犯壁、テラス、建築物を配置という構成。
1 階はリビング・ダイニングキッチン・ユーティリティー・納戸。2 階は吹抜け・寝室・子供部屋3 室。
人通りの少ない地域のため、アプローチと玄関の間に防犯壁を設けた。この壁は道路側は鋼製折板、建物側は木板張り仕上とし、外部・内部にそれぞれ表情を加えるデザイン装置としての機能も持つ。建築外壁は白色鋼製スパンドレル。
1 階の中心には、メインスペースであるダイニングキッチンを配置。この中心領域はテラス越しに見える雑木林を借景とし、吹抜けを持った明るく解放感のある場を形成している。
1・2 階共室内全体の色調は白。床はパインのホワイトステイン処理。キッチン、リビングの壁もパインホワイトステインを張り、統一感と自然感を強調。キッチンはオリジナルデザイン。床と同等の木質とステンレス厚板・ガラスを使用し、温かさの中にシャープでモダンなデザインとした。
日中は自然光あふれた明るく開かれた場。夜はキッチンカウンターや、テラス床からのアッパーライト、リビングの間接光、雑木林を照らす光が空間を拡張・反転し、非日常の場と変身する。