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Archtecture & Design
Hinaya competition
ひなやコンペティション(プラン)
所在地京都府上京区
構造RC 造一部鉄骨造、地上3 階建
敷地面積489㎡(148.2 坪)
建築面積290㎡(87.9 坪)
1 階248㎡(75.2 坪)
2 階269㎡(81.5 坪)
3 階68㎡ ( 20.6 坪)
延床面積585㎡(177.3 坪)
主要用途 ファクトリー& ミュージアム
京都西陣織りの「ひなや本社(オリジン1・2・3)」向いに新設するミュージアム機能をもった織物(他クラフト)工場の指名コンペ。

<Image>
自己とは閉じた系ではなく、外部との関係によって常に変節しうる変位体である。そしてまた、自己とは宿命ともいえる不偏の型- 記憶をもつ。
全ては変り、変わらない。
開かれた系をもち、未来の多様な変化を受けいれながらも、常に過去より佇んでいたようなプリミティブな世界の記憶- 原型たち。
循環する宇宙。

<Plan>
外部と内部世界の境界を規定する「敷地形状」に、3 つの直方体(棟)を水を張った中庭を中心に機械的に配置し、各直方体を空中回廊(外部廊下・角筒)で連結する。
3 つの直方体と連結装置の間隙より、光・風及び近隣の寺社の風景を取込みながら外部世界に対して柔らかに開かれた、水を中心とした小宇宙(内宇宙)を形成する。
各直方体、各連結装置はコンクリート、木、鉄、石の中からそれぞれ単一素材で仕上げられる。プリミティブな形態ゆえに恣意性は排除され、素材の記憶そのものが自立し立ち現れ、共鳴する。

<Function>
●A 棟は主に織物生産工房(工場)として機能する。マシンの配置によりスペースに余裕が生じる場合はパーティションによって展示スペースを設ける。
南面・北面を総ガラス張りとし、自然光と景観を取り入れた開かれた場とする。1 階入口部には受付機能。屋上は機械スペースと展望スペースに分けられる。
●B 棟は、陶芸、木工、金工、テキスタイル等の実験及び生産工房。参加者体験工房としても機能する。
●C 棟1・2 階は水廻り系、3 階はミーティング・教室機能を兼ねたサンルームタイプの展望室である。
●B-C 棟間、A-C 棟間の2・3 階は外部廊下で結ばれる。各棟を回廊式に結びつけることで空間移動の際に外部・内部環境が身体に刻まれる。
●エントランスより中庭とA 棟内部が望まれ、中庭水上にはDNA をイメージした螺旋階段がシンボリックにうねる。水は常に循環し、中庭空間に神聖さ、光の揺らめき、水音を与え、結界を形成する。
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